フリーガーファウスト【改訂版】

フリーガーファウスト

 

 

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ToWで追加された歩兵用の携行対空ランチャー。これの追加により歩兵でも対空砲や対空戦車に頼らずに地対空攻撃が可能となった。パイロット〔PC勢〕として歩兵側・航空機側の双方の視点から解説したいと思う。

 

 

フリーガーファウストは突撃兵で選択可能な対空特化のガジェットである

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 対戦車能力を完全に失う代わりに、地獄のヒトラーが泣いて喜ぶ破壊的な対空性能を誇る。歩兵を舐めて低空飛行で攻撃をしてくるパイロットを地面にたたき落としてやろう。恨みを晴らせ

 

なおこの記事では5.2パッチでの調整後のフリーガーファウストについて解説する。掲載している動画はすべて調整後のものだが、自作の図に関してはめんどくさかったのでそのまま使用している。

 

 

 

・目次

【使い方】

【コツ】

【欠点】

【航空機側の対策】

【各機種の環境変化】

→戦闘機

→重戦闘機・急降下爆撃機

爆撃機

→対空戦車・対空砲

→戦車

【航空機はどうなるか】

 

 

 

 【使い方】

 

 

一言で表すなら引き付けて、撃て

 

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フリーガーファウストは9発のロケット弾を散弾のように発射する。もちろん無誘導弾だが、近接信管が働いてくれるので割と当たり判定は甘い。

 

射程は対空戦車や対空砲よりは短いものの、そもそも近距離向けの対空兵器であるためほとんど気にならない。言ってしまえば対空砲の弾を9発同時に撃つ代わりに射程を失ったものなので、対空ショットガンと思ってもらっていい。

また、撃つ際にADSするか否かでレティクルが変わるが、腰うちだと2発目がランダム拡散してしまう。とっさに撃つ際は腰うちでいいかもしれないが、基本的にはADSしてしっかり狙おう。

 

 

 

 

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このガジェットの最大の長所は、歩兵の使用できる対空手段としては最強の対空手段である

 

瞬間近距離火力に至っては対空戦車をも凌駕する。低空飛行している航空機、すなわち近距離であれば全弾命中で90ダメージほど叩き出せてしまう(悪)夢のような対空兵器だ。

※尚おアプデで戦闘機ワンパンが可能になった。これでもっと落とせるぜ!

従来はパンツァーファウストでワンチャン狙うくらいしか歩兵には対空砲なしで対抗する手段がなかったが、これで歩兵を舐めて機銃掃射を仕掛ける戦闘機や急降下爆撃をしかけてくる爆撃機を返り討ちにできる。

 

また対空ショットガンだといったが、実際には2回に分けて発射される2斉射式であるが、ゲーム内では9発を3回に分けて発射する。5.2パッチで史実通り2斉射式となった。同時に9発射出されているわけではないのである程度は追いエイムっぽい偏差撃ちが必要となる。また威力の距離減衰はない

 

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 下の画像は3斉射式の図だが、2斉に減るだけで多くは同じだ。

 

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動画・図にあるように、的の大きく速度の遅い爆撃機であろうと、進路を予測して撃つ必要がある。むろん上の動画の1機目のように真正面から突っ込んでくる航空機にはそのまま撃てばいいが、多くの状況としては2機目のようなパターンが多いだろう。2機目は全弾命中させているため、撃墜には至らなかったものの90ダメージを与えている。爆撃機ならまだしも、戦闘機やモスキートなどは速度が速く、少し距離が離れると当てにくいため、より意識しよう。

 

強力な対空手段なので、フィエルなどの航空機がマッチの勝敗を分けるマップや、最高高度の低いアラスなどのマップ、相対的に航空機が強い太平洋マップではどんどん使おう。偏差は使い込まなければ慣れない。

 

【コツ】

 

 

5.2パッチにより、フリーガーファウスト射程は600mに増えた一方で、近接信管が弱体化されたので、当てにくくなった。そのため多くのプレイヤーにとっては弱体化である。ただし裏を返せば偏差さえマスターすれば遠距離からでも大ダメージを与えられるともいえる。

(とはいえわたしも近接信管を少しは強化するべきだと思う。一部の「使える人」を軸に調整するのは疑問に思う。例えば、距離が延びれば延びるほど弾の信管が甘くなる、などにすればどうだろうか。近距離は相変わらずちゃんと狙わなくてはいけないが遠距離射撃での敷居も下がるため、バランスが取れるかもしれない)

というのも、以前は当てやすかったものの、射程が短かったため仕留めそこなった場合には逃げられると射程外になり弾が届かない、という展開が多かった。しかし今回の射程増加で追撃が可能となった。動画を見てほしい

 

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以前なら逃げられてしまう展開だが、遠くに逃げた敵機を追撃することができた。とはいえ慣れないとかなり偏差は難しい。1発ならまだしも2回に分けて発射されるため、フリーガーファウストの弾速と斉射間隔、敵航空機の速度と被弾面積、加えて3次元的な空間把握の考慮が必要なため、わたしのような航空機や対空戦車で日ごろ遊んでいる人でない限り「いや無理だろw」となるだろう。(パンツァーファウストで航空機を落としてきた猛者歩兵にとってはなんてことないかもしれないが)

【コツ】編とはいえ、ぶっちゃけ偏差なんて個人の感覚によるものが多いので解説するのは難しいが、感覚的なアドバイスであれば遠距離の航空機に対しては気持ち「やりすぎかな?」と思うぐらいに大げさに偏差すると当たる気がする。とにかく撃って慣れるしかない。経験がモノを言う。

 

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チャットで落とされたパイロット発狂してる…

 

でも、ビークルなんて乗らないし撃ち合いに集中したいから偏差極めるつもりはない、けど対空はしっかりこなしたい!という歩兵諸君が大半だろう。その際は偏差が必要がない状況で撃つ、あるいは偏差が必要ない状況を作ることを意識してみよう。

 

その前にダメな例を紹介。パイロットから見てダメなフリーガーファウストは、補給所で籠る陰キャ突撃兵と、やみくもに対空射撃をしてくるお顔真っ赤突撃兵だ。

補給所で籠って対空射撃をするメリットはすぐ補給できるので半永久的にフリーガーファウストを撃ち続けることだろう。しかしながら同じ場所から何回も撃たれればパイロットはそこを警戒するため、反撃されやすいし、最悪そこに近づかなければよくなる。のであまり脅威に感じたことはない。(ただしあえて反撃されやすい状況なのを利用して複数人で一斉射撃は強い、が別に数押しはどんな状況でも強いのでこれに限った話ではない)。当たらないのに一生懸命対空射撃する歩兵も、敵航空機をけん制する効果はあるものの、上手いパイロットであれば逆に警戒するようになるので、フリーガーファウスト対策を取るようになる。ので結果的にそこまで脅威にはならない。

そしてパイロットからみて脅威なフリーガーファウストは、最前線から撃ってくる陽キャ突撃兵と、当たると確信したときだけ的確に撃ってくる冷静なハンターだ。敵拠点奥から飛んでくるフリーガーファウストはあまり怖くないが、最前線で戦う突撃兵が突然空を向くと不意を突かれる形となり、非常に恐ろしい。とくに敵対空砲や戦車を攻撃中にされるとなかなかつらい。(というか敵パイロットも最前線の味方を狙うので、単純に敵機との交戦距離が近くなるので当てやすい)後者に関しては、フリーガーファウストがあまり飛んでこないマッチだと「敵の対空意識が低いな」と油断し、ついつい低空飛行で地上兵を攻撃してしまう。そのため無駄撃ちせずに確実に当てれる状況で致命傷を叩き出されると、パイロットとしては「しまった」となるわけだ。わたしはプレースタイルの関係でフリーガーファウストでキルされることはあまりないのだが、上記のような慢心でやられることは少なからずある。

 

というわけで先ほど挙げたコツの解説に入るのだが、まずは偏差が必要ない状況で撃つ、から解説しよう。

偏差が必要ない状況とは主に

①敵機が低空飛行で正面から侵入してくるとき

②敵機がドッグファイト(空対空戦闘)に必死で低空飛行するとき

③敵機が滑走路でスポーンしたとき

だろう。に関しては何も考えずに敵のコックピットを狙って撃てば90ダメージを叩き出せる。

さてだが、具体的にはドッグファイトで低空を旋回している敵機や、味方の援護を期待して自陣に逃げてくる味方機を追いかけてくる敵機を撃つ状況などである。

 

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敵機は味方機とのドッグファイトに集中しなければいけないため、地上のことまでは把握できないことが多い。もちろん上手いパイロットは「この高度はやばい」と悟るので離脱するのだが、離脱させた時点で味方機を救っているので立派に貢献している。また多少距離が離れていてもシザーズ等の減速を伴う空中戦闘機動であれば、歩兵から見れば敵機が上空で静止してる状況もあるため、撃ってみよう。味方機を助けられるかもしれない。もちろん味方機が敵機を追いかけている状況でも援護射撃もよい。(瀕死の敵戦闘機で明らかに味方機がキルできそうなとき撃ってしまうとキルを横取りしてしまいそうだが、わたしはキルを横取りされたとは思わないし、むしろどんどん援護射撃してほしい。ただしパイロットによってはキルを奪われたと怒るかもしれない)

本編記事に書いた通り、BFは航空機だけでなく歩兵や戦車も一丸となって制空権を取りに行くゲームだ。地上部隊の邪魔の入らない純粋なドッグファイトがしたいパイロットも、対空なんてしたくない航空機なんて消してほしいという歩兵も、BF(少なくともコンクエスト)には向いてない。

に関しては所謂リスキルにあたるため推奨はしないが、仕様として許されているので選択肢に含まれる。

 

 

さて次は偏差が必要ない状況を作る、だ。

作り方のパターンとしては

①敵パイロットを油断させる

②味方航空機と協力して誘い込む

③滑走路等でガン待ちする

だろう。

に関しては先ほどと被るのだが、一見対空意識が低そうと見せかけ、油断した敵機が低空飛行で対地攻撃をした際に致命傷を与える作戦だ。実はわたしの数少ないフリーガーファウストによる死因の大多数を占める。パイロットも人間であるため、フリーガーファウストがあまり飛んでこないマッチでは、ついつい慢心して戦闘機なら「敵ビークルも制圧したし、スポーンするまで歩兵でも狩るか」なんて考えて低空飛行したり、爆撃機なら「あんま撃たれないし近づいて確実に戦車壊すか」なんて考えて低空爆撃してしまう。人間なんてそんな生き物である。そういう人間の弱さを突く、いわば心理戦である。腕に自信があるパイロットほど陥りやすいので、一見眉唾だがかなり有効だ。ただしいくらそういう状況を作ろうとしても、味方にに当たらないくせに対空射撃しまくるプレイヤーがいるとパイロットも対策してくるため、味方依存な部分も多い。それにわざと攻撃しない間に味方戦車が敵機に蹂躙されてしまうと話にならないのでリスクもある例えば太平洋戦線で敵パイロットが榴弾焼夷弾で対戦車せずにキル稼ぎしている状況、敵爆撃機が延々と歩兵だけ爆撃している状況、などであれば、しばらく放置してもそこまで戦況にそこまで影響はないため、戦略としてはアリだ。狙ってそうなる、と言うよりは「結果的にそうなる」ものであるとも言えるが、戦略としてはかなり強い。

に関しては、味方航空機と連携してフリーガーファウスト持ちの突撃兵の場所に誘い込む作戦だ。2人の突撃兵で同時に撃つとなお確実性が増す。誘い込む前に味方航空機が撃墜されてしまうリスクがあるものの、敵パイロットとしては勝利目前で突然の死を突き付けられるので非常につらい。ただし上手いパイロットはそういう状況を経験から悟るので、引っかからないことが多い。特に同じクランタグをつけている人が空と地上にいる場合は大抵それ狙いの挙動だとバレてしまう。わたしも「さすがにその作戦には乗らないぞ」と離脱する。どちらかといえば野良航空機との無言の連携が怖い。とはいえこちらも離脱したり高度を一時的に上げて追跡を続行するため、過信はできない。

に関しては所謂リスキルなので推奨はしないが、仕様として許されてる以上選択肢には入る。というかBFの伝統かつバカゲー要素の一つだと思ってるので、わたしはやられても「あいつらも楽しんでるなあ」という感想なのでむしろ微笑ましい。なにより、わたしも航空機で歩兵を一方的にキルできるのも仕様として楽しんでるわけなので、お互い様。自分がリスキルされても平気なパイロットだけが航空機で地上部隊をリスキルしていいのだ。

 

 

【欠点】

 

 

性能自体は優秀すぎるぐらいだが、問題は装備すること自体に欠点があるということだ。

まずフリーガーファウスト軽戦車以上の装甲の地上ビークルに一切ダメージが入らない。輸送車両程度なら入るものの雀の涙である。そのためチーム全体の対戦車火力を低下させ、結果的に敵戦車の無双を助長する可能性がある。

また、対歩兵性能もお世辞にも効果的とは言ない。理論値では全弾命中で99ダメージ出るのだが、ほぼ当たらないといってよい(体感33ダメージ終わりが多い)ただ弾道落下がすくなく「何となくこの辺」を制圧できるので、削った遠くの敵を仕留めるのには使えたりするかもしれないが、PIATでよくねといわれたら、まあそうだねって感じ

 

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一応フリーガーファウストで戦車を壊すこと自体は可能、だけどぶっちゃけ煽り要素でしかない

 

 

 

【航空機側の対策】

 

 

結論から言えば、近づかなければいいだけである

 

フリーガーファウストの射程は対空砲や対空戦車の射程に比べるとだいぶ短い。爆撃機はBF1のような爆撃照準を使用した高高度爆撃を行えば、爆撃精度が下がるものの、フリーガーファウストの射程外から爆撃できる。戦闘機も高高度で普通に制空権争いしてる分にはそこまで脅威は感じない。

 

問題は対地攻撃時であろう。特に従来だと低空飛行で浅い角度からの機銃掃射で歩兵狩りしてた戦闘機やミサイルや戦車砲を使用した緩降下爆撃を行う重戦闘機にとっては死活問題である。ただしスピットVA8門の制圧力やメッサーのロケット等で近づきすぎずに返り討ちにできるし、戦車砲やミサイルで遠方から撃破することも可能だ。そのためスポットカメラが環境的に強くなったと言えよう。スポットカメラを使って突撃兵を確認すれば避けたり、ロケットや榴弾、機銃等で先手を打てる

 

結論から言えば対地攻撃の敷居が上がったが、逆に言えばエースパイロットの腕の見せ所であろう。(今までが簡単すぎたともいえる)実際わたしですらそこまでフリーガーファウストのストレスを感じずに歩兵狩りはできているので、まあって感じ

 

 

 

【各機種の環境変化】

 

 

注意事項として、これはあくまでPC版での話だ。プラットフォームによって全く環境が違うこともあるので注意。

 

◎戦闘機

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戦闘機が主に受ける影響はやはり対地攻撃の難度が上がったことだろう。1人の突撃兵ならまだしも、複数人からフリーガーファウストを撃たれるともはや瞬殺である。もちろん今まで並のエイムさえあればノーリスクで苦労せずに歩兵を狩れた今までがおかしいとパイロットながら思うのだが。

 

ただ環境に文句を言って終わりではエースの称号は与えられない。例えばスピットファイアVAの8門機銃の圧倒的な遠距離火力や、相手のアウトレンジから一方的攻撃できるピットファイアVBのミサイル、メッサーシュミットのロケット等で突撃兵を処理することは可能である。そのため索敵能力が明暗をわけるだろう。なおカメラを取ると遠距離攻撃手段であるロケットを失うので、肉眼による索敵能力が問われる。エースとしては腕の見せ所であると同時に初心者には過酷かもしれない

 

 

開き直って対空に専念するのも手だ。フリーガーファウストは無視でいい。

 

そもそもドッグファイトは相手より高度が高い時点で開始したほうが有利とされる上に、フリーガーファウストの脅威は敵も共通なので、従来以上に高高度でドッグファイトが行われるだろうし、実際にそれはやや増えた印象。

実際わたしが遊んだ限りではフィエルやハマダ、ナルヴィクやアッサンダンのような航空機枠が多く最高高度が高いマップでは戦闘機の高高度ドッグファイトが増えた。また後述の理由で爆撃機も高高度を飛行することが多くなったので、以前より爆撃機とのタイマンは楽に狩れるようになったと同時に敵戦闘機がそこに乱入する展開も多い。なのでスコアボードに空対空戦闘の実力が顕著に表れるようになった一方で初心者にとって戦闘機のレベル上げはきつくなったかもしれない。

ただ初心者パイロットも、BF4の拠点AAのように、分隊員のフリーガーファウストを利用して逃げることもできるかもしれない。なので地上との連携という新要素が加わることで、ドッグファイトが不毛になってしまう恐れも少なからずある。お互いがそれを恐れ、敵陣に逃げられるとお互い離脱して一からやり直しになるだとか、そもそもその状況を作るまいと初期拠点上空や海の上でにらみ合いがずっと続くということになりかねない。(実際にBF1でバートンが追加された際は一部でそういう光景が見られた)

 

結論としてより本来の戦闘機らしい立ち回りにはさほど影響ないが、同時に制空権確保した後に満足に対地攻撃できずにストレスな時間が増えたように思える。(ただしアラスお前はだめだ。最高高度が低すぎる)制空権の確保が目的の戦闘機乗りとしてはそこまで影響はないが、キルが目的の戦闘機乗りからすれば非常にストレスの多い環境になったかもしれない。

 

あ、あと乗り捨て・自爆マンが行動に移す余裕もなくフリーガーファウストに粉砕されてキルログに流れる光景はとても快感です(ざま見やがれ雑魚ども)

 

 

 

◎重戦闘機・急降下爆撃機

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おそらくフリーガーファウストの追加で一番影響が多様な機種であろう。

 

まずはモスキートであるが、爆撃機型のモスキートFB MKⅣは従来のようにお手軽に戦車を破壊することは難しくなったであろう。

左ルートのミサイルと500ポンド爆弾は立ち回りの都合上そこそこ高度を下げないといけない上に、ミサイルもあまりに遠距離の対象物にはばらけてダメージが安定しなくなるので、より一層工夫が必要となる

また6ポンド砲と4000ポンド爆弾を両立させた右ツリーの装備も、理論的には突撃兵を射程外から排除できるが熟練の腕がないと厳しいだろう。ただ4000ポンド爆弾が直撃で戦車ワンパンなので高高度爆撃もできるため本来の役割をこなす分にはさほど影響はない。

 

逆にモスキート全般としてイスパノ×4を装備した戦闘機型の専門技能ルートは環境的に需要が高まった

後述の理由で爆撃機が高高度に存在することが増えたために、爆撃機狩り要員として飛び回る機会が多くなるだろう。またサクソフォンを搭載したモスキートにとって高高度で空対空戦闘を行うのはむしろ好都合なので、対戦闘機戦でもそれなりに戦えるようになった。(個人的にイスパノモスキートが大好きなので出番が増えてうれしい)

 

ドイツ側の重戦闘機Ju88Cも、イスパノモスキートと同じ理由で爆撃機狩り要員で需要が増えたように思える。20㎜×4腹部マウントを採用した右ルートであれば後部機銃強化も相まって高高度の空対空戦闘において強いことは従来から変わらないだろう。

ただし75㎜砲を採用した左ルートは高い対空火力がある上にスポットカメラもあるため、偏差になれてる熟練パイロットなら遠距離から突撃兵をキルすることも可能かもしれないが、難しいだろう。また対戦車攻撃もどうしても高度を落とさなければいけない状況が多いので、厳しいかもしれない。

 

さあ、今回最大の被害者がシュトゥーカB1であろう

 

 なぜかといえばすべてにおいて死ぬ運命にある。シュトゥーカは急降下爆撃という特性上、正確な爆撃を行うには急降下爆撃が必要なのだが、それはフリーガーファウストに正面から突っ込むことを意味する。もちろんどうなるかは言うまでもない。しかも最大の魅力であるサイレンのせいで位置バレもする。もちろん従来通り戦闘機に絡まれても死ぬし、いずれにせよ死ぬ。ルーデルも泣いておられる。(高高度からの爆撃も可能ではあるが、Ju88Aでよくねっていわれたら、うん)

と思われていたのだが、フリーガーファウスト実装の対価として1000㎏爆弾が全盛期並みに強化されたため、対戦車爆撃と言う観点からすればドイツ航空機最強格に昇格するという予想外の環境となった。むしろJu88Aよりも確殺力が高く機動力もマシなためJu88Aよりも必要とされるだろう。ただし相変わらずサイレンがうるさく警戒されやすい上に、急降下爆撃という特性上フリーガーファウストを被弾しやすい点は変わらないので注意。

 

シュトゥーカB2に関しては需要が増えた。

スツーカB2の象徴的存在である37㎜ボルトカノーネ(本来はG型だが)は、先述のイスパノモスキートと同じ理由で爆撃機狩り要員としての高高度戦闘で一定の需要がこれまで以上に増えたように思える。また対歩兵性能も強化されたため、突撃兵を返り討ちにすることも可能に。やったねルーデル!

 

 

 

爆撃機

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爆撃機は、フリーガーファウストの実装で

エース爆撃機乗りと環境に乗じて甘い汁吸ってきた爆撃機乗りの差が顕著に表れるようになった

といえる。爆撃機乗りとしてこれは面白い。

 

まず、従来の爆撃機はお手軽で高性能すぎる3人称爆撃照準のおかげで手軽に低空から緩降下爆撃し、いとも簡単に戦車を壊し歩兵を吹き飛ばすことができた。あまりに簡単すぎたので、敵に並の戦闘機がいなければすぐに無双できた。対空砲も耐久値をして簡単に壊せたうえに、回避行動をとらない対空戦車も難なく破壊できた。OPすぎたと同時に初心者には優しい環境だった言えよう

 

しかしフリーガーファウストの実装で3人称爆撃照準を使用したお手軽低空爆撃ができなくなったため、技術と索敵能力が問われる1人称爆撃照準を使用した高高度爆撃が主流となった。フィエルやナルヴィクと言った伝統的に爆撃機が強いマップでは、全体マップにおける戦況の把握で敵戦車の位置を予測し、目視による索敵能力(不可能そうに見えるが、極めれば可能である)を駆使し、正確に爆撃する技術が求められるようになった。

これで爆撃機はBF1の爆撃機のような「使える人が使えれば強い」ビークルになったと同時に、初心者には優しくない環境になったともいえる。

 

ただしじゃあ使える人にとって環境的強化かと言われれば、そうではない。単純に高高度爆撃だとキル効率が下がるだけでなく、高高度において戦闘機との戦闘は地上からの支援が期待できないため、戦闘機、特に対爆撃機戦闘に特化した重戦闘機に狩られやすくなった。なので爆撃機も環境的にかなり弱くなった。

 

もちろんフリーガーファウストの対爆撃機ダメージを下げるべきとは思わない。むしろ今までの3人称爆撃照準でにお手軽低空爆撃で簡単にキルできた今までがおかしかっただけだ。要はそれに甘えて歩兵を狩っていた爆撃機が、今度は歩兵に狩られる存在となっただけで、技術のある爆撃機乗りは相変わらず歩兵や戦車を狩るだろう。なので爆撃機乗りとしては実力を認めてもらえるいい機会なので喜ばしいのだが、上級者目線で初心者差別かもしれない

 

 

◎対空戦車・対空砲

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まず対空戦車に関しては、環境的に需要が減ったと考えていい。

 

対空戦車自体の性能は相変わらず優秀なのだが、何より現状のフリーガーファウストの対空性能を考えると戦車枠つぶしてまで対空する意味ないよねとなっているからだ。もちろん射程の長さや対歩兵制圧力もあるのだが、戦車枠つぶしてまでの価値があるかと言われれば、微妙。味方の対空意識が皆無で戦闘機に狩られまくってる状況だとか、チーター航空機が暴れてるとかであれば、戦車枠の多いマップであれば選択肢に上がるが、現状のフリーガーファウストの性能を考えれば当分は需要はないだろう。ただ時間がすぎてフリーガーファウストなんて誰も使わないって状況になればまた復権すると思う。

 

対空砲に関しては、射程の長さでフリーガーファウストと差別化はできているため、戦闘機への追い打ちや高高度爆撃機へのハラスメントにおいて需要がなくなったわけではなく、むしろ増えたぐらいなのだが、多くの歩兵にとって感情論としてはどうでもいいことだろう。(実は日米英の40㎜対空砲がアホみたいに強いので、状況によってはフリーガーファウストなんかより数倍も効果的だ。ドイツ?知らんな

 

 

◎戦車

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おそらく戦車兵はニヤニヤが止まらないだろう。おそらくフリーガーファウストの実装で一番環境的に強化されたのが戦車だ。

 

まず一時的なものとして、突撃兵がとりあえず解除したてのフリーガーファウストを持つ割合が多くなるため、単純に対戦車してくる歩兵の数が減ることでより強気な立ち回りが可能となったことだろう。ただし時間が過ぎればフリーガーファウストを持つ兵士に割合が減ることが予想されるので、あまり重要ではない。

 

一番大きいのは爆撃機の環境的弱体化であろう。従来のような3人称爆撃照準に頼ったがる低空爆撃による戦車ワンパンの危機が単純に減ったので、不遇が続いた戦車乗りからすれば春が来たも同然であろう。Ju88AやらモスキートMkⅣやらに理不尽な目に散々遭わされた戦車兵からすれば、フリーガーファウストなんかマシな部類だ。なにしろ一方的に爆弾でワンパンさせられてたのだから。。。

ただしうまい爆撃機乗りは高高度爆撃でもちゃんと戦車を仕留めてくる。むしろ視界外から爆弾が降ってくるわけだから避けようもなにもまず気が付かない。味方戦闘機を信じよう。

 

 

 【航空機はどうなるか】

 

 

とはいえ多くはもう話してしまったのだが、心理的変化として、「いつどこから撃たれるかわからない」という恐怖感を常に味わうこととなるだろう。それはまるで森のどこにベトナム兵が潜んでいるかわからないというアメリカ兵が味わった恐怖に近い。BF1等では航空機からでもスポットが可能であったため、すくなくとも歩兵の有無は把握できたが、今作はそれができないため、そういう緊張感を常に持たなけばいけなくなるというのも地味だが大きな変化だろう。索敵能力が特技のわたしですら、さすがに歩兵までは難しい。特に時間がたってフリーガーファウストに使用者が減った時になおさらだ。

 

 今回のフリーガーファウスト実装は、確かに航空機乗りからすれば悲劇以外何物でもない。ただし戦車や歩兵が散々航空機から味わされてた理不尽に比べればなんてことないので、まあ過去の報いを受けたのかなって感じ。